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斉藤ひろし 『脱力日記』

映画脚本家 斉藤ひろしのブログ, 主に愚痴と雑談

夜の勝鬨橋

夜の勝鬨橋


ギャンブルやらない、タバコすわない、飲み歩かない(おねえさんのいる店行かない)……格闘技観戦以外これといって趣味のない僕の唯一の気分転換がドライブと散歩です。

散歩したくなるのは大抵夜で、うちは駅から離れた住宅街で、夜にオッサン(犬の散歩でも仕事帰り風でもない)が一人でうろうろしてると百パーセントの確立で職質されてしまうので、車でちょいと移動してあちこち歩き回ります。

昨夜は月島から佃大橋、川沿いを晴海通りへ向かい、勝鬨橋を回ってまた月島に戻ってきました。

写真は銀座側からみた勝鬨橋、左にビルの屋上の三日月の電飾、右上にホンモノの月が見えます。
この夜景の良さが写メでどのくらい伝わるかなぁ。

橋の袂には腰を下ろせる場所が一杯あり、ここでビールを飲めばサイコーの気分。(昨夜は車だったので呑んでないっす)
ジョギングと犬の散歩の人たちが時折行き来する程度で、静かにのんびりできる。

東京もいい場所がまだまだあるよ。
  1. 2009/09/28(月) 12:47:59|
  2. 雑談
  3. | コメント:4

丹波哲郎さんと「グラン・トリノ」のイーストウッド

昨日、たまたま人とクリント・イーストウッド主演監督の「グラン・トリノ」の話をしていて、その話と別に、丹波哲郎さんの話が出た。

で、話をした帰り、街で傍若無人に振舞ってる、若い粗暴な一団をみた。誰かに危害を加えていわけではないし、通報する必要もないと思って僕は黙ってそれを見ているだけだった。(以前、人に危害を加えている連中を目撃したとき、自分で止めに入ることはできなかったが、通報はして、騒ぎは収まった)

「グラン・トリノ」と丹波さん、僕の中で、あることでつながってるんだ。

「グラン・トリノ」のイーストウッドは、ワルい若者たちを見てみぬふりなんかしないよね。
昔の日本、僕が子供のころはこういうオジサンが一杯いたんだ。すくなくとも、傍若無人な若者たちにビビるなんてことはなかった。なぜかって? 恐らく……みんな若いころに戦争に行って、銃弾をかいくぐり、撃たれたり、刺されたり、周りの仲間が大勢死んだり、自分も人を殺したりしてきたから、腹の据わり方が違っていたんだろうと思う。(戦争に行くのが良いと言ってるわけじゃないよ)
あるいは、戦争に行かなくたって、みんなが命を張って生きてたから、肝の据わり方が違っていたんだとおもう。
ちなみに僕の母方の祖父は、三回も徴兵されてる(田舎では「いいとこの息子」は徴兵を免れていたようだ、ブッシュみたいに)。じいさん、最後は、地獄のニューギニアで生き残って帰ってきた。
生きたヘビやカエルを食えない陸軍士官学校出や大学出の将校たちに自分の食料を分けてやったりしたけど、みんな下痢しながらバンバン死んでいったという。
よく、人を食べる現地人たちの話を面白おかしく話していたけど、自分も最後には人間を食べて生き残ったんだろうね、多分。狩猟と釣りが趣味で「山が崩れても動かない」といわれた人だった。ビビリ屋の僕とは正反対の人間です。

話を戻そう。

丹波さんとは映画でご一緒したことがあるんだ。
たまたま、丹波さんの出番の日に、僕はセットにいた。
うわさどおり、撮影には大幅に遅れて到着(笑)
そしてまた、うわさどおり、「ようし、わたしが来たからもう大丈夫だ。安心してくれっ!」
みんな、あんた待ち、だったんだ、っての(笑)
しかも、さあ撮影という前に、「トイレ行ってくる」
照明さんもカメラさんも音声さんも俳優部も全員準備万端なんだから、セットに入るまえに済ませておいてよ(トホホ)

でも、僕は丹波さん、ゼンゼンきらいじゃない。っていうか、大好きだよ。
丹波さん、立場が上の連中には一切媚びないし、態度も横柄なんだけど、下の方のスタッフに対してはえばらないし、実はすごく気をつかうのね。

話がわき道にそれまくりだけど、今度こそ、最初の話に戻すよ。

その丹波さんが、こういうことを言っていたのね。
「街で傍若無人な若いやつらをみたら、わが身大事さに見てみぬふりをするなんでのはダメだよ。
こっちがもう体力のないおっさんだろうが爺さんだろうが、やっちゃえば、いいんだよ。
それで、仮に、やつらに殺されたって、いいんだよ。
『ああ、あいつは若いバカ相手に本気になって、あげくに殺されて、無駄死にだ。バカなやつだ』
そう人に言われたっていいんだよ。やっちゃえば、いいんだよ」

百パーセント同感です。自分が実際できるかどうかわからないけど。
もちろん、いきなり手を出すのはまずいかもしれない。でも、まず、口で注意できるくらいの男になりたいね。
みんな、『オレには親もいる。嫁や子供がいる。だから死ねない』なんていうかもしれないけど、
そんなのは、ただの言い訳にすぎない。

死んだうちのカミサンに昔、聞いたことがある。
「もし、僕が周りの人に迷惑かけてるワルそうな奴ら注意して、殺されたらどうする?」
「そんなの絶対にイヤだし、逃げてほしい。でも、もし、それであなたが死んで、皆にバカにされても、あたしはあなたを誇りに思う」

世の中を良くすることのひとつは、こういう心意気みたいなものなんじゃないかな。

  1. 2009/09/21(月) 13:46:12|
  2. 俳優
  3. | コメント:0

肉屋のコロッケはラードでなきゃだめ

街を歩いていたら、
「サラダ油で揚げています」
という、えらそうな文字が目に入ってきて、なにか、たとえようのない怒りがこみ上げてきた。

健康志向を謳っているつもりだろうが、
サラダ油よりラードやヘッドがえらいにきまっているだろうっ!

特にとんかつやコロッケ、メンチは絶対にラードで揚げたのが美味しいのっ!

中華屋の野菜炒めやチャーハンもラードがプロの鉄則でしょうがぁ。

ちなみに、天丼の海老天はごま油で揚けるのが関東の鉄則だよね。

もひとつ、ちなみに、僕の3歳~成人になるまでの身体は主に、吉祥寺の五日市街道沿いにある「白川牛肉店」のコロッケとメンチと串かつによって形成されたと言っても過言ではありません。
もちろん、そこの揚げ油はラードですよ。
とくに、コロッケは揚げたてを買ってすぐ食べるのが鉄則ね。
  1. 2009/09/16(水) 01:36:55|
  2. 雑談
  3. | コメント:1

アニメ 時をかける少女

ネットでヤホーを見ていたら、アニメの「時をかける少女」がタダで見れるという広告が目に飛び込んできた。
いろんな人が良いと言っていた作品なので、早速見た。

ところが……
時間を行ったり来たりする話で、作品を楽しむとか言う以前に、頭が痛くなってしまった。
主人公の少女が何度も時間を遡るという展開に、性能の悪い僕の脳は混乱をきたし、ショートしてしまったようだ。
とてもわかり易く丁寧に作られている映画のはずなのに……。

30年くらい前、ショーケン主演の「八つ墓村」を観た小森のおばちゃまが「話が現代と過去を行ったりきたりするので疲れた」と言っていて、二十歳の僕は「これだから年寄りは」と失笑したことを思い出した。
もう、笑えない。
オレの脳は小森のおばちゃまよりはるかに速いスピードで老化が進んでいる。

こわい。
  1. 2009/09/09(水) 01:25:59|
  2. 映画・ドラマ
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湯布院映画祭 その2

また更新が滞ってしまった(汗)

湯布院映画祭から帰ってもう一週間が経つんだなぁ。

映画祭でよかったのは、シンポジウムだけでなく、夜のパーティでも映画ファンの人たちと話ができたこと。
上映作の「秘密」は自分でも愛着のある作品で、評判も結構よかったんでホッとした。

他の僕の作品についてもいろいろ感想なんかを貰った。
中でも嬉しかったのは、WOWOWで製作した『4TEEN』や『きみの友だち』を観てくれた人が多くて、「よかった」と言ってもらえたこと。
公開規模が小さくて、どれほどの人たちに観てもらえたんだろうか、と思っていたけど、直接感想をもらえるとなんかホッとするというか、ありがたいね。

監督の廣木隆一さんとは最近の『余命1ヶ月の花嫁』や上記作品を含めて3本、ご一緒してるんだけど、
前々から、「斉藤さんの本質は廣木さんと組んだ時の作品に一番表れてる」みたいなことを、何度か言われたことがある。
確かに、初号試写を見て、ホンを書いた人間として一番“違和感”がないのが、廣木さんと組んだときなんだ。たまたま、今までの三本がそうだったのかもしれないけど。
なんというか、ホンを大事にしてくれて、おかしな変更を加えていないんだけど、廣木作品にちゃんとなっている。それでいて、僕自身も「これはオレの作品だ」と胸を張っていえる、という。
いい状況で仕事をさせてくれるプロデューサーの存在も大きいと思う。
考えてみたら、これは理想的な仕事だよね。
そして、僕自身意外なことに、この3作品ってのは、基本的にシリアスな題材を扱っているんだよね……。

僕は普段、「もっとバカバカしい映画をやりたい」と公言してるし、それは本心なんだけど、
実際、笑える映画を作るってのは至難の業で、現実にはまだ、全く達成できていない。(もちろん、どの作品も愛着はあるよ)
映画ファンとしての僕は相当ヒネているので、ここ二十年くらいを見ても、邦洋問わず、腹を抱えて笑った映画ってないんだよね。
そのくらい、笑いって難しい。時代とかもあると思うし。もちろん、人によっての好みもある。

映画青年の頃の僕は、ビリー・ワイルダーがコメディの名匠あつかいされていると、「ルビッチュやプレストン・スタージェス、ホークスらの最上の作品にくらべるとワイルダーは野暮ったい」なんて、ぬかしてたけど、今、それらのクラシックを観て楽しめるかどうか……ちょっと怖いね。
日本で言うと、小津とか川島雄三の作品に笑えるものがいくつもあったと思うけど、これも、実際、今、見直してみてどうかはわからない。(ちなみに、元映画青年の癖で監督名で語ったけど、映画の世界の末席に身を置きつづけ、映画は監督だけが作っているわけではないという現実を知っている今……監督名だけで作品を語ること自体、相当抵抗がある)

「笑いがやりたい」なんて、本来、生半可な気持ちで口にできることじゃないんだよね。ま、バカなんでこれからも言い続けると思うけど(笑)

もちろん、笑いを売りにしてない映画の中で、すごく笑えるシーンがある、ってことは多いね。
ホントは、こっちが理想形なのかな、とも思う……。



あと、映画祭で驚いたことっていうと、
事務局の人が気を遣ってくれて、僕の『斉藤ひろしのシナリオ教室』を会場で売ってくれたのは、ちょっと恥ずかしかったけど、ありがたかった。
買ってくれた人全員に土下座したい気分だったよ。アリガトザイマス!スイマセンスイマセンスイマセン!って(笑)

  1. 2009/09/07(月) 12:08:00|
  2. 映画・ドラマ
  3. | コメント:0

湯布院映画祭 

金子修介監督と


湯布院映画祭に行ってきました。

いろんな人と話ができて、いい温泉(僕の宿は『玉の湯』!)と旨い酒と食事。すごく楽しかったよ。

土曜日昼過ぎに大分空港についてそのまま上映会場の公民館へ行き、シンポジウムに出席した。

前回の記事にも書いたけど、今年は脚本家特集ってことで、この日は、西岡琢也さん、向井康介さん、と僕の三人が参加者のみなさんを前に話をさせてもらった。

実は、数日前からおなかを壊していたんだけど、シンポで好き勝手しゃべってたら奇跡のように治っちゃった。普段、人前では「いい人、斉藤さん」を演じている僕だけど、この日は結構毒を吐いたかも(笑)

芝居やセリフなど、基本的に脚本家が書いてるのに、全部監督が作っているという前提(建前)で監督取材をする映画ライターや評論家ってのはいかがなものか、みたいな話もさせてもらった。
そしたら、会場にいた監督の金子修介さんが「僕は脚本も監督している、と思ってる」(つまり「自分は脚本作りも含めて監督してるんだ」という意味)という発言をしたので、
僕は「そういう気持ちで監督するのはいいんじゃないの。脚本家もプロデューサーもカメラマンも、それぞれが『これはオレの映画だ』と思って仕事すればいい」みたいに返した。※写真は、その金子さん(右)と、夜のパーティで。
ちなみに、金子さんとは一度、十数年前に、コメディ映画で仕事をするはずだったんだけど、製作する会社側の事情があってダメになってしまったんだよね。
そのときは結構面白い仕事ができそうなムードだったんで、また機会があれば何か一緒にできたらと僕は勝手に思ってる。

シンポジウムでは、参加者のみなさんから、結構シビアな突っ込みや、作品にたいするダメ出しがある。
でも、意外にイヤな気持ちはしないんだよね。
脚本家ってのは、仕事の性質上、常にいろんな人からホンを否定されたりキツイことを言われ続けてるんで、感覚が麻痺してるのかな(笑)
やっぱり面と向かって率直に意見をいってもらうってのはいいよ。業界人同士だとどうしても、いつか仕事することになるかもしれないから、あまり辛らつに言えないとか、余計なことを考えてしゃべるからね。
もちろん、作品を褒めてくれる人もいて、それはそれでとても嬉しい。

夜のパーティでは、いろんな人が声をかけてくれて、僕も調子に乗って公にできない裏話的なことも結構しゃべりまくってしまった。表に出たら永久に仕事を干されるような話の数々をね。(でも、そういう話ってのはネガティブな側面を含んでるから、ブログで読んだとしても楽しくはないと思う。あくまで、その場でのノリの話だから)


で、シンポジウムの話に戻ると――
翌日の日曜日に角川春樹さん製作脚本監督の『笑う警官』って作品の上映があって、直後に角川さんとカメラマンの仙元誠三さんを囲んでのシンポがあったの。
作品を絶賛する意見があった一方で……
常連の参加者の名物オジサンがいて、角川さんや作品に対してかなり率直な意見を言ったのね。
そしたら角川さんがキレたんだよね(もしかしたら自己演出かもしれないし、でもほぼ間違いなくマジ切れだったと思う)
一瞬、会場がシーン……。
でも、これが、なんていうか、すごく面白かった。和やかなムードもいいけど、気まずくなるくらいの緊迫した雰囲気って悪くないよ、特にシンポジウムでは。
すぐに仙元さんがうまくフォローして、その場は納まったけど、春樹さんのマジ切れが見れて、オレは満足だった(笑)


映画祭っていうと、監督と主演クラスの俳優だけが呼ばれてみたいなのが多いと思うけど、湯布院みたいに、映画作りにかかわる個々のスタッフにもスポットを当ててくれる映画祭は嬉しいよね。


例によって長くなったので、一旦、このへんで。




  1. 2009/09/01(火) 19:59:08|
  2. 映画・ドラマ
  3. | コメント:1

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