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斉藤ひろし 『脱力日記』

映画脚本家 斉藤ひろしのブログ, 主に愚痴と雑談

泣ける映画???

今、発売中の『BRUTUS』っていう雑誌で、映画関係者が薦める“泣ける映画”の特集やってて、僕も映画業界の末席を汚す者としてベスト5の投票に参加させてもらっているんだけど……

“泣ける映画”を選べって言われても、難しいよね。
感動の値はたいした事なくても登場人物が可哀相で涙がポロポロでちゃう映画(ま、こういうのは泣ける映画に入らないんだろうけど)、
うっすら涙ぐむ程度だけど心が震える映画、
全然涙腺は緩まないのにグッとくる映画、
とか、いろいろあるからね。

つい二三日前も仕事の打ち合わせで、やっぱり『BRUTUS』の特集で投票してる業界人と話したんだけど、その人も「難しいよなぁ、気分で適当に書いちゃった(笑)」って言ってた。

まあ、「道」とか「悲しみは空の彼方に」「長い灰色の線」なんてのは、定番だろうね。
実際、これらの作品を選んでる人多かったし、僕もオーソドックスに選ぼうかなとと思ったんだけど、せっかくだから、あえて定番をはずして個人的にグッとくる作品名を書かせてもらったんだけどね(でも、あまりマニアックにならないように)。
ま、でも、その日の気分によって全然違う作品を選ぶだろうね。


でね、

正直なところ、
僕は、
“泣ける”って言葉には、もう、辟易してるのよ!

何故かって?
いつも仕事で、
“泣かしてくれっ”
“泣けるシーンを書いてくれっ”
“泣けるセリフを書いてくれっ”
ってプレッシャーを受けてるからね。

でも、僕は、観客を安易なテクニックで泣かそうとか思ったことはない。
ま、今までの作品の中でも病気で死ぬ登場人物とかは出てくるので、いやおうなく泣けてしまう、ってことはあるかもしれないけど、映画の肝はそういうとこじゃないしね。

観客目線で言えば“泣ける”ってことは悪いわけじゃないと思うけど(っていうか、泣く為に映画観る人が多いわけだし)、

以前の記事でも書いたけど、
作る側からすると、そこに製作者側の商売的な思惑がからんでくるからね。


しかし、
オレ、日常では結構泣き虫なんだけど、
映画観てグッとくることはあっても、実際に涙を流したこと、あるかな。

うーん、じっくり記憶を辿ってみても……ないな。

そういうのって、人間として、脚本を書く者として、どうなの?(笑)






  1. 2009/11/18(水) 11:57:40|
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